因果な仕事

因果な仕事

探偵というのは、ときどき本当に因果な仕事だな、とおもうことがあります。一生懸命仕事をしても、その仕事がある人にとっては非常にショックを与えてしまうことになりますし、その結果がもとで人間関係がかわってしまうことがあります。

 

 

 

また行方不明になっていた人をみつけだしても、知らなかったほうがよかった事実が明らかになってしまったり、信用調査でも似たようなことが言えます。それはもちろん、人の役にたつ情報、長い目でみたらいいことをしているのですが、ときにその真実が人間関係を壊してしまうこともあります。でもこちらはビジネスですから、そうした事実を依頼人に報告する義務があり、また守秘義務から依頼人以外の人にそのことを話すことはできません。

 

 

 

いかにこんなやり方は不公平だ、と思っても、自分は裁判官ではありませんから、その正誤にかかわらず、依頼人から頼まれたことはしないといけません。ですからときには感情を殺してこれは仕事だ、と冷静にならないといけません。またあまりにクライアントに感情移入しすぎることもマイナスです。たしかに夫婦間の問題では浮気したほうは悪いしその解決にすこしでも尽力したいとおもいますが、実際のところ蓋をあけてみると、物事が複雑怪奇に入り組んでいて、かならずしも片方だけを責めることができない、またそれは当事者だけの問題ではなくなっていることもあって、事情をしればしるほど判断に困ることがあります。

 

 

 

そういったケースは多少感情を排除して、ビジネスライクに、受けた仕事だけをしっかりこなすというような姿勢が正解の場合があるのです。あまり深くかかわりすぎてはいけません。